不妊の原因、治療

不妊症は妊娠を望んでいる夫婦が2年以上妊娠しない場合を言います。不妊症の原因は男女双方に考えられ、女性の原因と考えられるのは、受精の場となる卵管が細かったり詰まっていて卵子と精子が出会えない卵管障害が不妊の30〜40%と言われています。
次にホルモンのアンバランスなどで卵子が育たない、排卵できない排卵障害が多く、不妊の25%を占めると言われています。また、子宮筋腫、子宮内膜症、性感染症などの子宮内膜の異常も不妊の原因になります。現在の検査では不妊の原因を特定できないものを機能性不妊と言います。
男性側の原因で最も多いのは精子の数が少ない、動きが悪い、全く作れないなどの精子の異常が男性不妊の約80%を占めます。他にペニスが勃起できないインポテンツ(ED)などが原因で自然妊娠が難しい場合もあります。
不妊治療は大きく分けて2つあります。1つは不妊となる原因を取り除いて、体を妊娠できる状態に戻してから自然妊娠するのを待つ方法。もう1つは人工受精や体外受精といった高度な医療技術によって妊娠する人工妊娠があります。
妊娠する力を高める!
妊娠するために最も大切な条件とはなんでしょうか?
それは、「質の良い卵子」と「元気な精子」が出会うことになります。
体外受精を行うにしても成功率は23%と言われており、
質の良い卵子、精子を作っておくことは一つ重要となってきます。
妊娠を望むときに取り組むことは検査などの原因特定も大切ですが、
妊娠する力を高めることが重要となってきます。
アメリカの研究による妊娠力を高める方法!
ハーバード大学が12万人の女性看護師を対象にした研究では、 以下のような食事が妊娠する力を高めることを報告しています。
- トランス脂肪酸の摂取を避ける。
※マーガリン、ファストフード、お菓子などに含まれています。 - オリーブオイルやキャノーラオイル等の不飽和脂肪酸の摂取を増やす。
- 豆類やナッツのような植物性たんぱくを増やす。
- お米を食べる。
- 乳製品は、必ずしも脱脂乳や低脂肪にこだわることはない。
- 葉酸を摂取する。(レバー、お茶、納豆、ほうれん草など)
- 野菜や果物、豆類などから鉄分を摂取する。
- 飲み物は、糖分の多い清涼飲料水は避ける。
- 適正体重を維持する。
- 毎日、穏やかな(過激にならない)運動を続ける。
不妊症では、ストレスなどによる自律神経の乱れや、血液循環の悪化による冷え症、ホルモンバランスの崩れなどが原因の方が多く、体に優しい鍼灸治療を行うことで、リラックスする神経が高まり、血液循環が良くなってホルモンバランスが改善することが見込めます。
痛くなく、副作用のない鍼灸治療を受けられることをお勧めします。