腰痛

腰は、体重を支えるのに最も大きな役割を受け持ち、体を曲げ伸ばしするとき、物を持つときに、いちばん負担の加わるところです。 このために、人は腰部に弱点を持つようになり、約80%の人が一生に一度は腰痛を経験するといわれています。 一般に、腰の骨や周囲の筋肉あたりに痛みがあることを、広い意味で腰痛症といいます。
原因
腰が痛くなる原因は様々で、筋肉の問題、靱帯や椎間板、また、炎症や内臓疾患などがあります。
症状
ぎっくり腰
動作の瞬間に腰をつらぬくような激痛が走ります。西洋では魔女の一撃といわれます。ひどい場合はその場で動けなくなります。
慢性腰痛症
にぶい痛みや不快感、腰を伸ばしたときの痛み、猫背など姿勢の悪さが蓄積ことも一因になります。
椎間板ヘルニア
腰の痛みの他に、腰から臀部、膝の下から足にかけてしびれや痛みがある坐骨神経痛の症状がでます。
脊椎すべり症
慢性的な腰痛のほか、下肢痛がおこることもあります。いずれも問診、簡単な検査で鑑別することができます。
アドバイス
ぎっくり腰
おこってすぐは安静にして、2日くらいは患部を冷やしてください。
慢性腰痛症、椎間板ヘルニア
下半身、つまり足腰をきたえることが重要です。1日40分前後の散歩をこころがけましょう。
脊椎すべり症
散歩が大切ですが、無理をすると逆に悪くなるため、最初は5〜10分散歩、1週間続けられたら5分増やす。それがまた1週間続けられたらまた5分増やすと自分の体と相談しながらやってください。
適切な鍼治療を行うとともに、その患者さんにあった生活指導を助言し、重要であると考えます。